古今を通じて一定
わたしたちの国の外壁リフォームは木造を基調としているから、工事全体の主導者が木工大工であることは当然で、その地位は古今を通じて一定しています。
しかしその他の職種は、時代によって異なる建築の型態により、あるいはウェイトの重くなることもあり、逆に軽くなることもあるでしょう。
例えば、竪穴住居的な建築の多い時代であれば、屋根職の比重が大きくなるでしょう。
そういう意味では、近世初頭は塗籠式城郭の建設、さらには草庵茶室や数寄屋の創始、そして町家への土壁の普及によって、左官工事の比重が飛躍的に増大し、木工事に次ぐ地位を獲得した時期です。
もしここで建築工事のシステムを官衙のそれに警えるとすれば、まさに長官たる大工を佐ける次官的存在ということができるでしょう。
サカンという呼称の語源はともかく、これに左官の字を当てたことは、そのような意味では妥当というべきかもしれません。