ピアノ協奏曲第19番へ長調 2
ここで演奏された曲目のうち、二曲のピアノ協奏曲は、第十九番へ長調K四五九と第こ十六番二長調K五三七であることはわかっている。
そして出版商のアンドレによれば、一七九四年最初に出版された時には二曲とも「戴冠式」と名付けられていたというが、現在では第二十六番だけにその名が残っている。
しかしモーツァルトがその時にこの協奏曲を選んだというのは、彼自身充実した作品だと自信をもっていたことや、この曲のもつ明るく華やかな楽想が戴冠式に集まった人々の気分にふさわしいものと思ったからとも推測される。